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PMBOK 其の三十六:成果達成と個人の成長を両立! 原理・原則の第2「協働的なプロジェクト・チーム」まとめ

【戦国PM講座】
~PMBOK から学ぶプロジェクトマネジメント標準~

戦国WEBディレクション講座

ミネアサヒの指導のもとOJTでWEBディレクションの経験を積んできた新之助は、一層のスキルアップを目指し、PMBOKに基づく「プロジェクトマネジメント標準」を学び始めた。ここまで5回にわたって「プロジェクトマネジメントの原理・原則」の2番目「協働的なプロジェクト・チームを構築すること」について理解を深めてきた。今回はそのまとめとなる。

登場人物紹介

~ プロジェクトマネジメント標準 3.2協働的なプロジェクト・チームを構築すること⑥まとめ ~

初回の接見に丸腰で挑むとは愚かなり!

ディレクターつや姫のワンポイントアドバイス

今日も殿を怒らせてしまいましたね。。。

ここまで5回にわたって「協働的なプロジェクト・チーム環境を構築すること」についてご説明してきました。今回は最後のまとめです。

多様なプロジェクト・チームは、異なる視点を合わせもつことで、プロジェクト環境を改良できる。
(PMBOKガイド第7版 【プロジェクトマネジメント標準】3 プロジェクトマネジメントの原理・原則 / 3.2 協働的なプロジェクト・チームを構築すること)

異なる視点を併せ持つことでプロジェクト環境を改良できる、という考え方はこれまでにも学んできたことです。とはいえ、多様性には良い面もあれば難しい面もあるのが事実です。

例えばチームメンバーの属性を見ても、年代・性別・キャリアや文化的背景がバラバラだったり、社員・外部パートナー・ボランティアなど参加形態が様々だったり、最初から最後までガッツリ参加する人もいれば一部の作業だけサポートする人もいたりします。これをまとめ上げるのは大変なことですね。

それでも、「他者を尊重するチーム文化」があればお互いの違いを受け入れることができ、対立を避け、より良い成果を生み出す方法を見いだせると、PMBOKでは説明されています。

他者を尊重するチーム文化があれば、お互いの違いを受け入れることができ、そのような違いを生産的に活用する方法を見つけ、効果的なコンフリクト・マネジメントを促進する。
(PMBOKガイド第7版 【プロジェクトマネジメント標準】3 プロジェクトマネジメントの原理・原則 / 3.2 協働的なプロジェクト・チームを構築すること)

こうした局面ではガイドラインを用いることも協働的なチーム構築に役立ちます。

協働的なプロジェクト・チーム環境の別の側面は、実務標準、倫理規範、およびプロジェクト・チームと組織内の専門的作業の一部であるその他のガイドラインを組み込むことである。
(PMBOKガイド第7版 【プロジェクトマネジメント標準】3 プロジェクトマネジメントの原理・原則 / 3.2 協働的なプロジェクト・チームを構築すること)

チームの中で醸成されるカルチャー、メンバー個々が持つ専門分野や文化的背景、そして既存の規範やガイドライン。それらが対立せず、うまく作業をサポートする形に調整して活用していきましょう。

こうした取り組みによって「協働的なプロジェクト・チーム」が構築できれば、全員が成果達成のために最善を尽くすことができ、チームの成果達成だけでなくメンバー個々の学びや成長にも繋がります。

多様性が大事とわかっていても、個人を尊重しながらプロジェクト・チームをマネジメントするのは誰にとっても簡単ではありません。しかし、プロジェクトの成功を求める気持ちはみんな同じはず。

新之助さんもそれを信じて、一度エンジニアの主張をよく聞き、接点を探ってみてはいかがでしょうか?

チームの成果とメンバーの成長は一体

(^^♪ 次回:


【出典・参考文献】
プロジェクトマネジメント知識体系ガイド(PMBOKガイド)第7版+プロジェクトマネジメント標準(一般社団法人 PMI 日本支部,2021.274p.)
A Guide to the Project Management Body of Knowledge (PMBOK® Guide) – Seventh Edition and The Standard for Project Management (ENGLISH) By Project Management Institute Project Management Institute
Project Management Institute.
一般社団法人 PMI 日本支部


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