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制作実績

熊本大学 MondoGPT

熊本大学

公開日 :2024年7月

製作期間:2.5ヶ月

ChatGPTのAPIを既存システムに組み込んだアプリケーション

「MondoGPT」は、熊本大学 合田美子先生による九州大学 山田政寛先生との共同研究の一環で、研究プロジェクトとしてご依頼いただきました。
既存の教育ツールに ChatGPT の API を導入し、学生が思考を深めるためのコミュニケーションに活用した EdTech アプリケーションです。
ICFULL2024という国際学会でも、AIの言語教育への可能性について発表、合田先生による基調講演でコンセプトが紹介されました。

既存アプリケーションの機能改善を図る

「MondoGPT」は、学生がカリキュラムを行う中で、AI との対話を通して自分の思考を深め、その成果を研究発表してもらう目的で作りました。

ユーザーが質問を入力すると、裏で ChatGPT に回答させた内容が画面に表示される仕様になっています。

開発の基となった前身のアプリケーションには、コメントに対して返事をくれる機能はありましたが、回答は先生が用意した定型の文章のみ、英語のみの対応でした。

こちらに ChatGPT の API を組み込み、さまざまな質問にも臨機応変に、日本語を含む様々な言語で回答できるよう対応しました。

学生の思考を深められるよう、プロンプトを工夫

ChatGPT の特徴の一つとして、そのプロンプト機能が挙げられ、例えば「英語を使ってください」「子供っぽく答えてください」など、条件を指定して会話することができます。
MondoGPT では専用のプロンプトを用意し、学生の思考を向上できるような質疑応答をする条件でプロンプトを書いています。

サンプル画像は上が MondoGPT、下が ChatGPT で同じ質問を入力した例です。ChatGPTでは整理された情報が出てきますが、 MondoGPT ではプロンプトの指定の通り、学生の思考を深める回答を出しています。

裏側では同じ ChatGPT を利用しているのですが、プロンプトを工夫することでそのアプリケーションで意図する回答を出すことができます。

今後に向けて、教育現場での更なる活用に貢献

もはや私たちの生活と切り離せなくなりつつあるAI技術。
教育分野では、質問対応の迅速化、教材作成サポートや個別学習支援など、学習効果の最大化と、教育の負担の最小化に活用されることが期待されます。

今後も、ChatGPT の API をはじめ、AI技術を活用したい、というご要望にお応えしていきます。